生涯元気印のお役立ち情報

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コミュニケーションの力

コミュニケーション

8月8日に東京五輪は無事終了しました。国民の大多数が安堵したと思います。
しかしながら、報道各社が実施した世論調査によれば、菅義偉内閣の支持率は五輪が成功すれば上昇するだろうとの期待に反して、政権発足後の最低を更新しています。

その理由としては、コロナ禍は1年以上になるというのに、政府の新型コロナウィルス対策は、自粛要請どまりで強制力が乏しいこと、医療施設の増強が進まず、自宅療養や入院待機している患者数が増加し、医療崩壊寸前であることに対する不満の増大によると考えます。

今回はコミュ二ケーションについて考察いたします。
 
目次

首相のコミュニケーション

東京五輪では競技に全力を尽くす若者たちの堂々とした振る舞い、気迫に満ちた自信あふれる姿、また競技後に相手を称える姿に、私は感動しました。国民の多くの方々も拍手を送ったことでしょう。

一方、我が国の首相は、お疲れの様子で、6日の広島式典での挨拶文の読み飛ばしや9日の長崎式典への遅刻と、一国の首相として誠に頼りない姿をさらしてしまったと思います。

大変な危機に直面している今こそ菅首相には、国民に一丸となって危機を乗り越えていこうと力強く、真摯に訴えかけてほしいと思います。

 

J.F.ケネディ大統領の就任演説

ジョン・F・ケネディ

第35代アメリカ合衆国大統領 J・F・ケネディ
出典元:Wikipedia

 

1961年1月第35代合衆国大統領に就任したケネディは、自らを「米国民の新しい世代」の一員とみなし、同世代の人々に対し て、より良い世の中に向かって働くよう呼びかけました。

当時、共産党の率いる ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)を相手にした米国の冷 戦の戦いは、世界各地で一触即発の度を強めていました。

ドイツ からキューバ、さらには東南アジアにかけて、米国が支援する勢力とソ連が援助する勢力の間の緊張が高まり、壊滅的な 核の応酬へと発展しかねない情勢となっていました。

ケネディの演説は、当時最も重要な外交政策の課題に焦点を当てていました。米 国は「いかなる代償も払い、いかなる重荷も負う」と述べ て、共産主義の挑戦に対抗して自由の諸勢力を支援する米国 の決意を示しました。

また同時にケネディは、ソ連の国民と米国民に、 軍備管理と交渉、そして「人類共通の敵、すなわち圧政、貧困、疾病、そして戦争そのものとの闘い」を 呼びかけたのです。

ケネディは、就任演説の中の最も有名な部分で、米国民に自己利益を超えて、自分の国のために働くよう促し、「あなたの国があなたのため に何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい」と述べました。

ケネディは志半ばにして凶弾に倒れてしまいましたが、彼の政治家としての遺志、理想は、日本大使に就任した娘のキャロライン・ケネディに受け継がれたと思います。


コミュニケーションとは?

コミュニケーションとは、双方向の言語、思考、感情の交流です。

時候の挨拶や世間話をして、お互いが胸襟を開ける状況を作り出し、その雰囲気と笑顔を持ったままで、本来の話に入れれば、相手の理解や納得が得やすくなります。

フランス語でラ・ポール(橋を架けるの意)、人と人との間に「心の架け橋」をかけることで、心理的な壁を取り払い相互信頼関係を作ることが必要です。

何を話したかではなく、何が伝わったかが重要です。

下記話しの3要素の中で、聴く相手に与える影響度は、態度・表情・しぐさの視覚に訴える要素が一番高く、次に話し方、そして話の中身の順になると言われています。

話しの3要素

  • 表情、しぐさ、身振り、目線、態度、姿勢
  • 話し方、声の大小、高低、テンポ、間、抑揚
  • 話の内容、言葉遣い、話の筋道

 

何を話すかより、どんな表情と声で話すかが大切です。

人は言葉そのものの情報(言語情報)より音声や表情・態度(非言語情報)から多量の情報を受け取り反応するのです。


第一印象の重要性

人は第一印象によって判断すると言われています。


例えば、就職の面接の場面において、受験者が面接室に入ってくるところから面接は始まっています。

入室時のドアの開け閉めの仕方、面接官の前まで来るときの歩き方、姿勢そして面接官の前でのお辞儀の仕方、姓名を名乗り、発した第一声のしゃべり方、声のトーン等視覚や聴覚に与える印象によって、面接官は人物の評価をします。

後は、行う質疑応答にて、すでに第一印象で下した判断が正しいかどうかを面接官は確認すると言われます。


政治家の成功の秘訣

先に紹介したJ.F. ケネディは、テレビを使い、派手なポスターを使い、ファッションに気遣い、演説には古今東西の名言を織り込み、気安く語り掛け、気軽に市民と握手して歩くなどコミュニケーションの3要素を導入して成功した政治家の代表例です。

日本の政治家はどうでしょうか?

見栄えが良く、声も心地よく、身近に感じられ、話も分かりやすい政治家はいるでしょうか?

日本の政治家は、欧米の政治家に比べて表現力、プレゼンテーション力に見劣りしてしまいます。私どもはそのような教育、訓練を受けてこなかったことに起因すると思います。

名前を挙げるとすれば、先の総理大臣小泉純一郎氏や安倍晋三氏が思い浮かびます。

現総理大臣には、専門家のアドバイスを受けて、話し方を学び、自分をよく見せるように改善・努力されるならば、国民にもっと好感を持たれるようになると考えます。

もっと気楽にかつ頻繁に国民に自分の考え・ビジョンを語り掛けて、国民が理解・納得できる、親しみのある政治家になるよう期待いたします。


今秋の衆院総選挙に向けて、自分こそが首相に再選されるにふさわしい人物であると自覚し、奮起していただきたいと思います。国民のために一身を投げうって、政策を遂行し、国民から愛され、認められるるように変身していただきたい。